イチジクの栽培は非常に簡単で、成木となると家庭で育てても20年以上生き続けている木がザラにあります。結実の習性さえ理解すれば、完熟したおいしい果実を収穫することができます。
原産地は亜熱帯の温暖な地ですが、その割には耐寒性があり、品種による違いが大きいものの一時的であれば幼木では-7度、成木で−8度から-12度に耐えることができます。関東地方以西の平地であれば、幼木の時に傍観してやれば、問題なく栽培できます。
多くのイチジクは一本の木から夏果と秋果の2種類の果実を収穫することができ、また、一斉に結実することもないため実に4ヶ月の長きにわたって収穫が楽しめます。
梨やミカンなど多くの果樹は果実1個を育てるのに30枚から50枚の葉が必要ですが、イチジクでは果実1個を太らせて、成熟させるためには葉が1枚あるだけで足ります。イチジクの葉は大きいから、1枚の葉の光合成だけで実を育てることができるのです。
★イチジクの挿し木の方法→
https://www.youtube.com/watch?v=Elzxb47o1-c
(「ちゃぼさんのイチジク」チャンネルの動画)
★イチジクの苗の育て方→
https://www.youtube.com/watch?v=v9HEppvPf8s
(「カーメン君」ガーデンチャンネルの動画)

参考文献
『よくわかる栽培12ヶ月 イチジク』大森直樹 NHK出版 '13年刊
『イチジクの絵本』かぶもと てるひさ 農文協 '05年刊